犬を育てること、しつけることは人間の子供を育てることと似ています。
何が似ているかというと、犬も人間も同じ心のある生き物だからじっくり根気よくしつけをする必要があるということです。
人の場合と違うことも、それは言葉を話せないこと,言って聞かせることができないこと。
だから、飼い主さんは犬との信頼関係をしっかり築かなくてはなりません。
もう一つ違うこと、それは犬は野生の頃から受け継いでいる人間よりも顕著な生きる為の
《本能》持っていることです。
私たちは犬に良い子に育って欲しいと思っていますよね。
では、良い犬とは何でしょう?
それは人間の社会でルールを守ってきちんと生活してくれること。
他人に迷惑をかけないことです。
でも実は、犬の本能と人間社会のルールとがマッチしないことが結構あるのです。
例えば以下のような本能による行動です。
◎群生本能 : 群れで生活しようとする本能。お留守番の時の分離不安などの
原因となります。
◎追跡本能 : 逃げる獲物を追いかけ、攻撃する本能。バイクや車など動くものを
追って吠える時の原因です。
◎警戒本能 : 縄張りに入る侵入者を追い払い縄張りや群れを守る本能。来客に
吠えたりピンポンで吠えたりする時の原因です。
◎監守本能 : 自分のものを守ろうとする本能。ご飯やおやつを守って攻撃する
原因となります。
犬は本能に従って行動しているだけなのに人間の社会では問題行動になる場合が
あるのです。
それは犬が悪いわけではなく、遠い祖先、野生の時代から受け継がれた犬にとっては正しい行動なのです。
だから、しつけとは犬の本能と人間社会のルールに適応するための学習との間の葛藤をうまく解決することだともいえます。
ハローパピーではそのためのトレーニングを犬に対しておこなったり、飼い主さんにお伝えしています。
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